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平成29年9月1日、みなさまに親しまれてきたトランスポータープロショップ『オグショー827』は、

『 FUNトラクション 』に生まれ変わります。

新生にあたり、これまで歩みと今後の夢について語りたいと思います。

代表の私、滿木 誠とトランポとの出会いは11歳のころまで遡ります。

まだ小学生でしたが、知人の影響でモトクロスの魅力に取りつかれました。

それから私の10代は、週末にはチーム員の1BOXカーに便乗させてもらっては、練習、レースに向かうという、バイク漬けの青春時代でした。

22歳の頃、行きつけのバイクショップで偶然見つけたバイク雑誌に目が留まったことが、次の転機となったのです。

そこにはまだ起業間もない『オグショー』が紹介されていました。

当時、私はサラリーマンでしたが、時間があれば自分の日産キャラバンの改造にあけくれ、バイクとともにトランポ製作も趣味にしていました。

オグショーの記事を見つけた瞬間、「これがやりたい！　ここに行くしかない！」と後先考えずにオグショーに入社志願に押しかけました。

スタッフ募集の予定は無かった様ですが「30歳で独立するので弟子入りさせてください」と無理矢理、小栗さんに頼み込んで入社させていただきました。

当時、トランポの仕事はほとんど無く、小栗さんも社員も極貧生活ではありましたが、「あれがしたい！　これが欲しい！」と夢と希望はあふれていて、いつも楽しく働いていました。

オグショーでは自由に伸び伸びと仕事が出来、公私ともに大変成長させていただきました。

そしていつしか29歳になり、念願の独立の準備を始めました。

起業の場所は九州の熊本県に決めたのですが、実はこの地は縁もゆかりもない土地でした。

なぜかといえば色々考えはあったのですが、自分のまったく知らない場所で、ゼロからの自分を試してみたかったからです。

オグショーで働かせていただいた感謝の気持ち、そして公約の30歳、私の誕生日8月27日、この2点から『オグショー827』と命名しました。

とはいえ起業は甘いものではなく、開業当初は仕事は少ないわけで、工場に寝泊まりして生活をしながら、マリンスポーツ、オートバイのトランポ製作を行いながら、飲食店の家具の修理など様々な仕事をして店を経営していました。

現在では、おかげさまで少しずつ仕事も増え、所帯を持つことが出来、家族でアウトドアを楽しむ事が出来るようになりました。

バイクなどのメインの積荷・目的がなくても、家族での車中泊、キャンプするだけでもとても楽しいものであると分かりました。

こうした家族とのレクリエーションの経験とトランポ製作の経験を掛け合わせることで、キャンピングカーとはまた違う【クルマの空間利用】を追求していきたいと考えています。

神戸、熊本と２回の震災を経験し、自分の製作した車両に随分助けられ、普段は遊ぶためのクルマであっても、有事の際に備えられるクルマとしても、あらたなライフスタイルカーのセカイを切り開いていきたいと思い、社名を変更するに至った次第です。

師匠にして友人、オグショー代表の小栗伸幸さんからは「オグショーでの経験を経て、満木自身のトランポのセカイを創り出してほしい。巣立ちを見守る親の気持ちで、これからもずっと応援しているよ」との言葉をいただきました。本当にありがとうございます！

新しい社名は『 FUN トラクション』　トラクションとはタイヤが地面に伝える推進力、いかなる状況でも最適な推進力を伝える意味で用いられます。

個々のスタイルに最適な商品、サービスを独自の技術、提案にて最大限形にし、お互いに楽しさ、喜びを共有したいという想いを込めています。

また、新しいFUNトラクションのロゴマークは、Funの「F」　Tractionの「T」を掛け合わせ、「匠」の意味合いも込めてデザインしました。

起業から15年、「多様化する個々のライフスタイルに合わせ、生活をより豊かに出来るクルマ創りをしたい！」22歳の頃のオグショーとの衝撃的な出会いを思い出し、初心に戻り再びゼロからの挑戦を始めるきっかけとして新生します。

今後とも『 FUN トラクション』をどうぞよろしくお願いします。

有限会社FUNトラクション
代表取締役　滿木 誠